「横顔がどうしてもうまく描けない」
「横顔のバランスをどうやって取るのか知りたい」
など、横顔のイラストをうまく描けずに悩んでいる方もいることでしょう。
横顔イラストは正面顔と比べてバランスを取りにくく、難しく感じやすい傾向にあります。
顔の立体と奥行きを同時に整理する必要があり、わずかな位置のズレが仕上がり全体の違和感につながり、経験を積んでいても横顔だけ安定しないケースは少なくありません。
この原因は、センスや才能の不足ではなく、描き始める順番や基準が曖昧なまま進めている点にあります。
しかし、苦手意識の強い横顔も、円や補助線を使って位置を先に決めるだけで、形のブレは大きく抑えられます。
イラストが上手くなりたい少女この記事では、感覚に頼らず、数値と順番で整理した横顔イラストの描き方を解説します。
途中で迷いやすい工程を分解し、すぐ作画に取り入れられる形でまとめました。
横顔に苦手意識がある方ほど効果を実感しやすい内容ですので、ぜひ参考にしてください。
東北在住の専業主婦。「もえかき」の編集長。新人イラストレーターとして独学で絵を学びながら、日々表現の幅を広げています。
主婦として家事や生活を大切にしつつ、現場経験を支える保育士免許も保有。
子どもや暮らしに寄り添う視点を強みに、やさしく分かりやすいビジュアルづくりを心がけています。
学びの過程そのものも発信し、読者と一緒に成長していける編集長を目指しています。


【初心者向け】横顔イラストの描き方手順
ここでは、横顔イラストを描く基本の流れを紹介します。
最初にアタリと補助線を作ることで、顔のバランスがくずれにくくなります。
順番を守るだけで、完成度が大きく変わります。
このパートで分かる内容は次のとおりです。
- 横顔のアタリと補助線の作り方
- 顔パーツの正しい位置
- 後頭部と首の自然な角度
- 髪のボリュームと流れ
1.横顔のアタリと補助線で顎と輪郭線を描く


まず結論として、横顔はいきなり輪郭を描かない方がうまくいきます。
理由は、頭全体の形を先に決めないと、顎や鼻の位置がズレやすいからです。
最初は必ずアタリから始めます。
最初に、頭としてアルファベットの「D」を1つ描きます。


次に、その「D」を横に2等分する十字線を引きます。


この線が顔全体の基準になります。
顎先は、Dの下部と鼻先を決めるために引いた線が交わったところです。


横線は目や耳、鼻の位置を決めます。


鼻先は、Dの下部から中央線に向かって斜めの線を引いて交わった少し下の位置に点を打ちます。
ここが鼻の先になります。
この方法を守ると、顎が長すぎたり短すぎたりしません。
輪郭線は、鼻先の点と顎先をなめらかにつなぎます。


直線ではなく、ゆるいカーブを意識しましょう。


ある程度の位置が決まっているため、横顔でも自然な形になります。
横顔だからと尻込みせず、毎回同じ基準を使うことで綺麗な横顔が描けるようになりますよ。
2.鼻・口・目・耳を描く


顔パーツは必ず補助線を基準に置くことです。
理由は、正面顔の描き方が頭に残りやすいからです。



基準がないと、パーツが前に寄ってしまいがちになるので、注意しましょう。


補助線を元に輪郭や鼻、口を入れたのが下のイラストになります。


目は、眉間の少し後ろに置きます。
鼻は、眉間からDの下部から伸ばした斜め線に伸ばして、線で結びましょう。
口は、鼻先より内側に入れます。


鼻先より先に出ると口が前に出た印象になるうえ、幼く見えてしまうため、注意しましょう。
耳は、Dの横半分あたりに引いた線の真ん中あたりに縦線を引きます。


横線と縦線が交差した箇所が、耳の始まりになります。
そこから下が鼻の下端の間に収めると、バランスが良くなりますよ。
横顔では、描き込みすぎない方がきれいに見えます。
目は点や短い線でも十分です。
おすすめの方法は、最初に点だけで位置を決めることです。
後頭部と首の描き方


後頭部と首は、横顔の完成度を大きく左右する重要な要素です。



この部分が不足すると、顔だけが前に詰まり、頭全体がつぶれた印象になります。
後頭部は、顔の円を基準に「後ろ側へ丸く延長」します。
円の形を保ったまま描くことが基本で、途中で削ると奥行きが失われます。
横顔では、後頭部のボリュームが頭部全体の立体感を支えています。
首は、顎の真下から生やしません。


起点は必ず「耳の後ろ下」に置き、そこから首を下へ伸ばします。
首の角度は、垂直よりも5〜10度後ろへ傾けます。


この傾きがあることで、頭を支える構造が成立します。





首の太さは、顎幅のおよそ2倍が基準です。
細すぎると頼りなく見え、太すぎると年齢が上がって見えます。


描く際は、描くときは、角度と太さを毎回確認してください。
髪の描き方とアタリ線の活かし方


髪は、頭部の輪郭より一回り外側に描きましょう。
頭に沿わせすぎると、毛量が不足し、立体感が失われてしまいます。
描き方は、まず頭のアタリ線は消し切らず薄く残し、その線を基準に外側5〜10mmの位置へ髪の外形線を描きます。
この間隔が、髪のボリュームを判断する基準になります。
髪の流れは、直線だと髪が固く見えてしまうため、生え際を起点に後方へつなげ、形は緩やかなS字で描きましょう。
線の本数は、描き込みすぎると、顔より髪が強調されてしまうため、最小限に抑えます。
横顔では、情報量を減らすほど形が整うため、細部から描き始めず、外形と流れを先に確定させることが重要です。
横顔イラストを描く際の注意点
ここでは、横顔イラストでつまずきやすいポイントをまとめます。
手順どおりに描いても、考え方を知らないと違和感が残ります。
よくある失敗を先に知ることで、修正が減りますので覚えておきましょう。
目や口が正面顔と同じ形にしない


横顔を描く際は、正面顔と同じパーツの形をそのまま使いません。
横から見る顔は、正面に比べて見える情報量が大きく減るため、同じ描き方をすると顔の向きが曖昧になってしまいます。
特に目は、正面と同じ大きさや形で描く必要はありません。
横顔では、点や短い線だけでも「目がある」と認識させることができます。
描き込みすぎると、横を向いているにもかかわらず、正面を向いているような印象が残ってしまいます。
口も同様です。
唇の厚みや形を強く描くと、正面顔の情報が残り、横顔としての向きが弱くなります。
横顔では、口があると分かる程度の簡略表現で問題ありません。
鼻が不自然になる原因も、正面顔の感覚に引っ張られることにあります。
鼻筋は、頭部の円の中心から鼻先に設定したガイド点までを、まっすぐ結びます。
途中で線を曲げると、鼻の高さや角度が不安定になります。



横顔では、情報を足すよりも、意識的に省略することが重要です。
正面と同じ描き込みをしないことで、顔の向きがはっきりし、横顔らしい自然な印象になります。
横顔は引き算で描く方が自然です。
正面顔の描き方をそのまま使う方法は避けましょう。
Eラインになっているか


横顔ではEラインの確認が欠かせません。
理由は、口元の位置が印象を大きく変えるからです。
Eラインは判断の基準で、鼻先と顎先を結んだ直線のこと。(上図参照)
唇がこの線より内側に入ると、自然な横顔になります。
逆に外に出てしまうと、口元が前に出て見えます。
【Eラインを逸脱しているNG例】


描く際に特に注意したいのは下唇。
下唇は前に出やすく、前に出すと全体が幼く見えます。
描いた後に、必ずEラインを引いてチェックしましょう。
かわいく描きたい場合でも、Eラインを大きく超えると不自然です。
印象の調整は、線の太さや形で行います。
位置を動かす方法はおすすめしません。
Eラインの確認を省くと、直しが増えます。
毎回チェックするクセをつけましょう。
横顔イラストをうまく見せるポイント
この章では、横顔イラストをさらに見栄えよくする考え方を紹介します。
形が合っていても、描き方次第で平たく見えます。
少しの工夫で印象は大きく変わります。
奥に見えるパーツの描き方で深みを出す
奥行(深み)を出すために、奥側のパーツを弱く描くことです。
理由は、手前と同じ強さで描くと、奥行きがなくなるからです。
線の太さに差を付けるだけで立体感が出ます。
奥に見える目や耳、まつ毛は、線を細くします。
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太さは手前の約1/2が目安です。
色を使う場合は、明るさを1段階上げます。
すべてを描く必要はありません。
情報を減らすと、視線が自然に手前に集まるため、奥側のまつ毛や耳の中は省略も可能です。
描き込みすぎると、顔の向きが分かりにくくなります。
左右の差がなくなり、正面に近い印象になります。
描く前に、「薄く・小さく・省略」を決めてください。
後から迷うと線が増えるため、最初にルールを決めておくといいでしょう。
男性と女性の横顔イラストは書き分ける
横顔は輪郭線で印象が決まります。
理由は、細かいパーツより形の違いが目に入りやすいからです。
直線と曲線の使い分けがポイントです。
男性の横顔は、鼻筋をまっすぐにします。
顎は角を残します。


輪郭線の変化を少なくすると、力強く見えます。
女性の横顔は鼻筋をゆるく曲げ、顎先も丸くします。


輪郭線をなめらかにつなぐと、やわらかい印象になります。
注意点は、パーツの位置を動かしすぎないことです。
位置は同じでも、線の形で十分に差が出ます。
まずは輪郭線だけで描き分けてください。
その後に目や口を入れると、印象がぶれません。
最初から描き込む方法は避けましょう。
まとめ:横顔イラストの描き方:初心者が簡単にかわいいイラストが描ける!
横顔イラストは、むずかしそうに見えても手順を守れば安定します。
最初に円と補助線で全体を決め、あとからパーツを入れることで、バランスのズレを防げます。
感覚に頼らず、毎回同じ流れで描くことが上達への近道です。
横顔はズレが目立ちやすいため、目や口は描き込みすぎず、Eラインで口元を確認します。
奥側のパーツを弱く描くことで、自然な立体感が出ます。
描く前には必ず下描きを行い、いきなり清書しないことが大切です。






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